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mixiσ超ぉもUЗ日記「⊃冫ヒ〃ニ男」σホ厶∧o勺〃∋☆ 著作権はきむさωに帰属Uまぁす! 書籍化!6月26日に全国の書店で発売する書籍「その恋あたためますか?〜コンビニ男とキムラさんの恋日記〜」(ワニブックス刊 税込1155円)発売!☆完結編が読みたければ本屋さんに走れ!【キタ━キタ━キタ━ヽ(゚∀゚ )ノキタ━キタ━キタ━!!!!★ネット版日記の最後の最後!☆⊃冫ヒ〃ニ男30☆更新っ!】=【「⊃冫ヒ〃ニ男」とゎ?】を見てね☆ Mixi内コミュ「[公式]コンビニ男」=http://m.mixi.jp/view_community.pl?ses=&id=273509
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きむさんファンのぁゃσた〃ょ
性別:
女性
自己紹介:
■きむさんのぷろふぃーる■
関西方面の美大生。
専攻は染織。
オダギリジョーをこよなく愛す、23歳(?)独身!O型
特技=つっこみ、重ね着

■コンビニ男のぷろふぃーる■
関西方面の??生。
バイト先はおソバ屋さん
及川奈央をこよなく愛す(?)
?歳。?型。ジャニ系男子
特技=カミカミ、まちぶせ
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2006年06月23日

19:25 コンビニ男30


 素直になれると今すぐ笑うよ
 さよならいつかは笑顔で会えるよ
 いつもはにかんで気にしてほしいよ


 声が聴きたいな 名前を呼んでよ
 時間が止まってこのままがいいよ
 いつもはにかんで気にしているけど

 いつもごめんね
 今日もごめんね
 いつもごめんね

 
 Baby I Love You




 ******************



(コンビニ男29(2)→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=159010352&owner_id=452520)



男「え、、、、そ、それは、、、、、」

また、黙ってしまったコンビニ男。

私「、、、、、なんでなん?なんで、どうやって、、、、、、;」

私は何て言ったらいいのか分からず、言葉が続かなかった。
私が黙っていると、コンビニ男はひと呼吸置き、静かに喋り出した。

悲しそうな顔で。


男「、、、、、、、きむさん、、、、『17歳』って絵、、、、、知ってはります、、、、よね?」


私「、、、、、、、っっ!、、、、、え、、、、な、何でそれ、、、、」





『17歳』。



知ってる。

知ってるよ。


『17歳』は、マツダユウスケが、描いていた絵の題名。


私が、17歳の誕生日に、貰うはずだった絵だ。


結局、私の手元にその絵が来ることはなかったんだけど。


…なんで?なんで、その絵のことを知ってるん?
私だってまだ、見たこともないのに。


男「、、、、、俺ね、中学入って、、えっと、、13歳ん時に、フランス行ったことあるんですよ。その、、、父親(マツダユウスケのお父さん)がなんか、海外色んなとこ行ったり来たりしてて、、、それは、、知って、、、ますよね??」

私はうんうん。と頷いた。

男「で、俺、たまに父親と連絡取ったりはしてたから、、、『海外いいなぁー』って言ったら、『金出すから、来てみるかー??』って言われて、、、、、なんつーか、、、父親、何でも言う事聞いてくれるから、あん時俺、甘えてたんすよw;。欲しいもん何でも買ってくれたし;。、、、で、俺も初の海外っすよ!、、、フランスw」

私「、、うん、、、ほんで?」


男「、、、、、で、、、、兄貴、、、も、、いてたじゃないスか。フランスに」


私「、、、、、、、うん」


男「、、、、、、それで、、、、観たんです。、、、、『17歳』」


私「(・・・・)、、、、、、そうなんや、、、」


コンビニ男は私の方をチラッと見た。
顔が「大丈夫ですか?」と言っているようだった。

私は、少し笑って頷いた。

大丈夫。大丈夫だ。・・・まだ。


男「、、、、、、、俺、あの絵見て、『すげえ』って思った。、、、、何て言っていいかわからんけど、、、兄貴、こんな絵描いてたんや。とか思って。、、、、なんか、信じられない、、じゃ、ないっすか。あの小学生だった俺らのふざけた遊びにつき合ってくれたりしてた兄貴が、、っすよ(笑)」


コンビニ男しか知らない、お兄さんの、“マツダユウスケ”。

私しか知らない、彼氏の、“マツダユウスケ”。


私「、、、、、いいなぁ、、、、」

男「、、え??」


私「、、、、だって、私、その絵見てないねんもん。、、、、見れへんまま、、、、、、ま、ま、、、、、、、」


私は、思わず俯いてしまい、もう、そこから先の言葉が出てこなかった。

男「、、、あ、、そっか、、、あの絵、今も向こうにあるんや、、、、」


どうしよう。顔が上げれない。

コンビニ男も黙ってしまった。



男「、、、、、、、それで、、、、俺、、、あの絵、見て、こっち帰って来た、、、んすよ。、、、、で、俺、、、しばらくしてから、、多分、、、14、、?か15位ん時に、あのコンビニに入ったんす。たまたま。、、、、、、、したら、、、、きむさんが、店員やってて、、、、、」

しばらく沈黙が続いていたが、コンビニ男はまた喋り出した。

私「、、、、、え、、、、、」

私は顔を上げてコンビニ男を見た。

私の顔を見て、泣いてないとわかったからか、安堵の表情を見せるコンビニ男。

コンビニ男は少しニッコリ笑って、コクンと頷いた。


男「、、、、もう、俺、、、ビックリしたっすよっっ!だって、まさか、そんな、あんなとこで会う思わないじゃないっすかっっ!『あ!!あの絵の人や!!』とか思ってw」


私「(、、、『あの絵の人』??)、、、、、待って、、、よく、それが私ってわかったな、、、、;??」

そうやで。コンビニ男が14、15歳位なら、私はもう20~21歳位のハズ。
15、16歳の私を見てたからといって、なんで、それから、もう4年も5年も歳を取った私がわかったんだ。


男「、、、、、わかりましたよw。、、、だって、そら、髪型も全然違ったし、雰囲気も最初に会った時と大分イメージ違ってたけど、、、、、」


私「、、、けど??」



男「、、、、、、、笑った顔、全然変わってなかったっスもん。きむさんw」



私「(;!!)ブッッッッw w w」


私は思わず、吹き出してしまった。

…なんだ。結局、私は15、6歳から、成長してないってことか。


私「(笑)、、、、まあ、未だに小学校の同級生らに会っても、『きむは全然変わらんなあ~』って言われるしな(笑)」

男「い、いや、でも、だいぶ大人っぽく、、、、ん t が r g \ z w」

私「そこで噛むな(笑)」

男「、、、す、すんまぁせぇん、、、;」

私「(笑)」


もう、いつもの私達の会話に戻っていた。

私「、、、、、でもさぁ、、、コンビニで私を見てからレシートを渡す、、までにさ、なんつーか、、こう、ブランク??、、みたいなんがあるやろ;??、、、その、私、10歳ん時のあんたも覚えてないけどさ、私がコンビニでバイト始めてから(あんたが)来たのも知らんねんけど;、、、、だって急に、レシート、、渡してきたやろ;??」

そう。コンビニ男は私にレシートを渡すまで、別に常連客ではなかったハズだ。常連のお客さんだったら私は覚えるし。

なんで、急に、私に携帯の番号を教えようなんて思ったのか。多分、まともに会話すらしたことない筈なのに。


男「、、、、、いや、あの、、そうでも、、、ないんスけど;」

私「(そうでもない??)、、、?どういうこと;??」

男「いや、あの、ブランク、、、とか、そんなんないっすよ。俺、それからあのコンビニ、しょっちゅう行ってましたもんw。、、、俺、きむさんに何度もレジしてもらってましたよw」

私「えぇ;??嘘ぉ;(だったら、何で私は覚えてないんだ;)」

多分、その頃は私もコンビニ入りたて位で、めちゃめちゃ仕事マジメにしてた頃だ。無駄に頑張って(;)毎日のようにバイトに入っていた。
それに、こう見えても客の顔はすぐ覚えるんやけどなぁ;。

男「ホンマですって!、、、覚えてないっすか;??俺、ボウズで、身長もきむさんより全然低かったんすけど;、、、毎週チュッパチャプス(42円の、あのアメ)一個買ってた、、、、、」

私「(そういえば、そんな子いたような、、、;)、、、、、、待って、、、もしかして、、、一回、『ガリガリ君』(60円のアイスキャンディ)のさ、当たり棒持って来た、、、、、;??」

男「ああっっ!!そ、それです!!それ俺!!!w w うわ!!何でそんなん覚えてるんスか!??w w」

むちゃくちゃ嬉しそうな顔をするコンビニ男。

私「(!ホンマかいな;)わっすれる訳ないやろ!めちゃめちゃ忙しい時に、『当たり』なんか持って来て;!」

男「え、な、なんでですかぁ;アイス交換しただけじゃないですかー;」

ところが、そうじゃないんだなあ。
コンビニは駄菓子屋じゃない。多分、アイスで『当たり』が出ても交換できないんだよ。(商品は必ずレジに通さないといけない。レジから、今日はこの商品がいくら売れたとか全部わかる。←万引き防止でもある)

でも、オドオドしながら泣きそうな顔で、当たり棒持って来た小さな男の子にこれを説明してもわからない。それで、もう一人の店員と「どうしよう;」とか言ってたんだけど、男の子は今にも泣きそうだったから、私は「、、好きなん持って行きー;」と当たり棒と交換する事にした。

で、その後、私がそのアイス買ったことにしてレジに通しておいたのだ。(見よ。この善人魂。)

私「違うわ!あのアイス私が払ったんやでっ!、、、、、って、別にもういいけど;そんな前の話(笑)。、、、、、え~~~~;、でもちょっと待ってやぁ~~;、あん時の子がホンマに自分なん;??、、だって、めっちゃ小っちゃかったやん;!」

私は手を自分が座っている胸の高さの辺に当て、コンビニ男であろう男の子の身長を表した。

男「ダーw!そんな小さくないっすよ;!、、、、、、俺、中3から高校にかけて身長20~30cm位伸びたんで;w もう今、きむさんよりデカイっしょw??」

ああ、成長期って、なんて怖いの。 

私「、、、そらわからんわ、、、、、;orz(成長しすぎだ;)私、あの子小学生やと思ってたもん、、、、;」

私は、男の子もこんなに変わるものなのかと驚いた。そして、自分のこの変わらなささに呆れてもいた。

男「俺、あか抜けたでしょw w!??」

私「(別人だよ。コノヤロウ;)、、、、うん、、、まさか、あのマルコメ君が、こんなサラサラヘヤーになってるとは、、、、;」

男「マルコメw w(笑)!!、、いや、でも確かにそうやった(笑)」

私「(笑)」


コンビニ男は喋りきって緊張が解けたのか、今更ながら、無茶苦茶寒い事に気がついたらしい。(注:皆さん、忘れてるかもしれないが、ココは2月下旬の河川敷です;。)


男「ウ、ウ、ウ、ウ、アウゥ、、、、サ、サブイ、、、、、;」

コンビニ男はベンチの上で体育座りをして、カチカチ体を震えだしていた。

私「(そ、そら、寒いわ;)あ、、、、ちょお、これ巻いとき;」

私はマフラー代わりに巻いていた大きなストールをコンビニ男にかけた。
ストールでコンビニ男を包む私。

男「えっっ、そ、そんなんしたら、きむさんが寒いじゃないっすか!?」

私の防寒レベルを見くびってもらっちゃあ困る。マフラー、一枚なくなった所でビクともするかい。

私「いや、私、全然寒ないし(笑)」

男「え、、、じゃ、じゃあ遠慮なく、、、、、、、、、っっ!あ!!」

巻かれたストールに顔を埋めていたコンビニ男が、急に顔だけ出して大声を出した。その姿はなんかダルマみたいだった。

私「な、何?まだ寒い;??」

また顔を埋めて首をブンブン振るコンビニ男。


・・・ヤツときたら。こんなこと言うんですのよ、奥さん。



男「、、、、、、、、きむさんの匂いがする、、、、、、w w w w」


声がストールの中に籠ってて聞き取りにくかったが、コンビニ男はそう言った。


私「(はあ;??)、、、、えぇ;??」

男「、、、、、きむさんの匂いっつーか、、、、きむさんとこのコンビニの匂いがするw w(笑)」

私「ブッッ!(吹いた)、ちょお、やめてぇや;!!何なん私、コンビニ臭すんの;!??」

私はストールをコンビニ男から剥がそうとした。

男「(笑)あ、あ、嘘っす嘘っす!w w、、、、、うあ、でもこれむっちゃヌクイw w ありがとうございますw w」

私「ホンマ、次いらんこと言うたら返してもらうしなっ;」

男「(笑)」


もう、そこには緩い空気が流れていた。心地好い。楽しい。

これだ。こういうの。いつものやりとり。



…私は、これが好きなんだ。


私とコンビニ男は、いつの間にか笑っていた。



…でも、まだ私はコンビニ男に言わなきゃならないことがあった。
私は笑うのを止め、コンビニ男の方を向いた。

私「、、、、あ、あのさぁ、、、、、、」

男「?何すか??」


私「、、、、、、前に、、、日記書いてて、それが本になるっていう話をしたやろ?」

男「あ、ハイ。僕の話っすよねw??『コンビニ男』w」

コンビニ男は笑顔で嬉しそうに、ウンウンと頷いた。

私「、、、、、そう。、、、その、、、あんたの話を、、書いてるんやけどさ。、、、その、、、私、もう、あった事、全部、、、、書いてる、、、んやんか」

どうしよう。巧い言葉が見つからない。
この子を傷つけずに言うにはどうしたらいいんだろう。

私は、先の言葉が出せずに黙ってしまった。


男「あ、、、、、、もしかして、、、兄貴のこと、、っすか??」


私が、言えずにいた事をコンビニ男は自分から言った。


私「、、、うん。その、、、お兄ちゃんの事、、だけじゃなくてさ、自分の(コンビニ男の)、、、、お父さんの事、とか、家の事とか、さっき言ってたこと、、とか、、、、全部、、、書く、、、ことになる、、、かもしれへん、、で??、、、いいん??」



そうなんだ。

私は、もう、コンビニ男の家庭の事情まで聞いてしまった。

人にはそれぞれ事情があるし、私がスゴいことだと思っていても、本人はそんなに大した事じゃないと思っていることがある。その逆だってある。

でも、でも、もしかしたら、私が聞いたコンビニ男の話は、触れてはいけない部分だったかもしれない。触れられたくない部分だったかもしれない。

…でも、それでも、私は踏み込んでしまった。

この子の、多分、胸の奥の柔らかいところまで。


そして、コンビニ男はその柔らかいところ一つ一つを丁寧に言葉を選んで、私に教えてくれた。


言いたくないことだってあったと思うのに。



私は今、それを、自分のふざけた言葉、あまりに拙い言葉で書こうとしている。

それも、インターネットという誰が見るかも分からない、不特定多数の人の目に触れるものに。


私は、自分で書く稚拙な文章で、コンビニ男の気持ちが表現できるとでも思ってるんだろうか。
この『コンビニ男』を読む人たちは、この私の言葉足らずな文章で、また笑ったりするんじゃないだろうか。

私は、いつだって、目の前のことしか見えていない。



私は、自分で自分を、なんてヒドい奴なんだと思った。



男「、、、、、、、、俺より、、、、、きむさんの方が、、、シンドイんじゃないっすか、、??」

私「、、、え??」

どういうことだろうと思った。


男「俺のことは別にいいんすけど、、、その、、、、この話を書くってことは、、必然的に、、その、、、兄貴の、、話も書くことに、、、、なる、、、でしょ?」

私「、、うん。そうやで」


男「きむさんは、、、、、大丈夫、、、なんすか?、、、、また、その、兄貴との話書くことで、、、、きむさん、、、、ツラくなったり、、、、するん違いますか??」




…なんてことだ。


この人は自分のことより、私の心配をしたのだ。






私は、それを聞いて、泣いてしまっていた。

なんて、優しい子なんだろう。


涙が止まらなかった。



男「えっ;、うあ、あ、ああ、ご、ごめんなさい、す、すんません;、お、思い出させてしまっ、、、、;」

コンビニ男は私が泣き出したのを見て、『マツダユウスケ』のことを思い出したのだと思っていた。

オロオロするコンビニ男。

男「え、ど、どうしよ、、;す、すんませんすんません、、;」

何回も謝るコンビニ男。


私「ち、違、、、、違う、、、、だ、大丈夫、違って、、、、」


違うんだ。

私は、嬉しかったんだ。


男「あああ、ティッシュティッシュっ;、、うああ、な、ない、;えと、えと;、、、、あ、、こ、これで、、、」

コンビニ男は服の袖を使って私の顔を拭いてきた。


男「だ、大丈夫、、、っすか、、、;??」


私は、やっと落ち着いた。


私「ん、うん、ごめん。大丈夫。、、、、、、ありがとう」


コンビニ男は私の顔を見て、「なんで『ありがとう』;??」な、顔をしていた。

男「ああー…;きむさん、、、目の下がえらいことに、、、、;」

自分の目の下を指差すコンビニ男。

私「えー??、、、、、、うわ;」

私は自分の目の下を拭ってみたら、なんとマスカラが涙で取れて真っ黒になっていた。

こりゃ、ひどい。それはそれはブサイクな顔なってるんだろう。
泣く様位、カワイクできんのか。私は。

私「、、、、、、すまんなあ、えらい顔なってて(笑)」

男「大丈夫っす!化粧落ちてもきむさんはきむさんです!」

自信満々に変な顔で親指を立て、『GOOD!』なジェスチャーをするコンビニ男。

私「、、、、なんじゃそりゃ(笑)、、、、も~~~こんなんのどこがいいん~;よう見てみ~多分、私、今めっさブサイクやで。(笑)」


男「どこって、、、、、、、こういうとこw」

コンビニ男は包まれてる私のストールを、バサバサやった。

男「あ、あと、これもw w」

そして、ずっとコンビニ男の手の中にあったカイロを嬉しそうに私に見せた。




私「、、、、うえ~~~~~~~~~~~っっ!(半分、嘘泣き)」


私は大げさに顔を押さえた。


男「!!うわ!!ええぇぇ!??なんで泣くんすかーー;!!俺、今めっちゃいいこと言うたつもりやのに;!!!」

またオロオロし出したコンビニ男。

私「(笑)」

男「、、、、!??、、、!!ちょお!泣いてないやないっすか;!!!」

私は泣き真似をしながらその反応を見て笑ってしまった。


…私は、いつだって目の前のことしか見えていない。


この先、私とコンビニ男がどうなるかなんて私にもわからない。



…でも、私はもう少し、書くのを続けてみようか。と、思います。


                        ⋯書籍に続く


 *******************



 忘れないでいつの時も
 東の空 ひこうき雲
 追えば 繋がるかな
 
 こころ 見えるかな


 Baby I Love You


 Baby I Love You

           
           (くるり『Baby I Love You』)


コメント コメントを書く

2006年06月23日 19:30

KIMU
え~~それでは、皆さん。


続きは、来週26日月曜、書店でお会いしましょう(笑)


(勝手にエンディングつけてやったぜ!)


mixiでのご愛読、ありがとうござました!!!!!!


本屋さんで見かけたら迷わず買うぞ!

以下、きむさんよりメッセージです

2006年06月17日 19:18 告知 

こんばんわ。

お世話になっております。きむです。

ご報告が遅くなり、申し訳ありません。

「コンビニ男」改め、

『その恋、あたためますか? コンビニ男ときむらさんの恋日記』

ワニブックスより、6月26日(月)発売が決定いたしました。

表紙はこんな感じでございます。(写真)

あら、素敵。(´∀`*)イヤン

なるべく日記の状態、そのままが出るよう、書籍は横書きとなっております。(PC特有の顔文字等使ってるので)

書籍化されるにあたり、たくさんの方からご協力頂けたこと。

この場を借りてお礼申し上げます。

いつもコメントやメッセージ等で暖かい応援を下さる皆様へ。

本当にありがとうございます。

mixi上での『コンビニ男』は来週中に全てUPさせていただきます。
2006年06月20日 20:03

コンビニ男29(2)

(コンビニ男29(1)→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=155606750&owner_id=452520


コンビニから出ると、当然のごとくコンビニ男は私を待っていた。
顔は笑っていない。

男「、、、お疲れさんです」

軽くお辞儀するコンビニ男。

私「、、、お疲れ、、、」


睨み合う二人。この後繰り広げられる惨劇を、二人は想像していただろうか。
いや、想像できるはずなどなかった。この二人はこれから…

…って、だから違うってばよ。しかもちょっと話進んでるじゃねえかよ。
そうじゃなくて。ふざけるのはここまでにしてベタなサスペンスは置いといてだな。


“あの人”の話をするなんて、私は上手く喋れるかわからない。
現に、外に出た瞬間、私はコンビニ男の顔を見て、既にまた泣きそうになっていた。
でも、私にはコンビニ男に聞きたい事が山ほどある。

もう逃げてられない。

向かい合わなきゃいけないんだ。


“あの人”と、コンビニ男と。


そして、自分と。



私達は、以前喋った河川敷に向かった。歩いている最中、一言も喋らなかった。
時期は2月下旬。まだまだ風が冷たかった。

ベンチに座る私達。

男「、、、、、、、、、;」

コンビニ男は困った顔をしている。
どっちも喋らない。時間だけが過ぎてった。

手がかじかむ。
私にはお得意の防寒着があるだけまだマシだが、線の細いコンビニ男。
見るからにものすごく寒そうだった。


私「、、、、~~~~~っっっもうっっ;!!」

私は沈黙と寒がっているコンビニ男に耐えられず、立ち上がった。

男「えっ?えっっ??な、何すか;??」

キョトンとした顔で私を見るコンビニ男。

私「ちょっと自分!そこで待っときや!!!」

私は、ビシッッとコンビニ男を指差して、コンビニ男をベンチに残し、河川敷すぐ近くのコンビニ(うちのコンビニじゃない)に入って、肉まん一個とホットレモン2本。そしてカイロを一つ買ってコンビニ男のいるベンチへ戻った。

後ろから見ると、コンビニ男はベンチに体育座りをしていて、体を小さくしながらカタカタ震えていた。

私「(そら、寒いわっ;)、、、、~~っっ;、ほら、これっっっ;」

私はベンチの後ろから、コンビニ男に肉まん、ホットレモン、カイロ、買った物を全部渡した。

横にドカッと座る私。

男「へっっ???え、あ、熱っっ;!な、何すかこれ;!??」

私「、、、、見たらわかるやろっっ;」

肉まん類を目を細めて眺めるコンビニ男。

男「、、、え、、、、い、いいんすか、、、、?」

私「、、、、;あーのなあ、こんな寒いのにそんな薄着でココおるんおかしいで自分!マフラーぐらいしいやっ;、、、もう早よ食べよし!(オカンか)」

私はコンビニ男が持っている二本のホットレモンの内、一本を取った。蓋を開ける私。

男「え、、、、でも、、、、、、;」

私「何やっっ」

男「肉まんもカイロも一個しかないっすよ、、、、;」

私「(何じゃいそらっっ)、、、何やなっ、足りひんのかいなっ;」

男「違いますよっ;、、、、きむさん、自分の分は、、、、??」

私「(、、、、、;)、、、、、あんたの為に買ったんやがな;。それとも何かね、私の好意は受け取れないとでもいうのかね、、、、」

私は冗談っぽく目を細めて言った。

それなのに、コンビニ男ったら。


男「へっっっ、こ、好意っ!??マジっすか~~w いやぁ~~w w (/ω\)キャーー」

また、手を頬にあて変な顔をするコンビニ男。


私「(、、、、、;)もうええっちゅーねん;」

コンビニ男を軽くシバいた。

男「(/ω\)キャーー 痛いっっ!、、『そしてか弱い高校生は吐血し…』」

私「何回血ィ吐くねん;」

男「w w(笑)」

私「ええから、食べって。冷めるで;」


男「、、はーーいw、、、、、、あ!じゃあー…、、はいっ!」

コンビニ男は自分の口に肉まんを持っていこうとしたが、急に何か気づいた顔をし、持ってた肉まんを半分に割り、その半分を私に手渡した。

私「?何;??」

男「きむさんのーw w」

寒さで鼻を真っ赤にし顔を引きつらせながら、ニッカーと笑うコンビニ男。

・・肉まん・・私に渡した方が大きいじゃないか;。

私「えぇ;?いいってば;。自分食べーさ;」

男「ふぬっ!何かねっ私の好意が受け取れないとでもいう g t \ のか w z ね!」

私「、、、、、真似すんじゃねえw(そして噛むんじゃねえ;)」

男「(笑)、、いひゃあきまーふ(頂きまーす)w!」

コンビニ男は嬉しそうに肉まんを一気に頬張った。

男「これ、めっひゃ u \ r & * w g z!!」

一生懸命頬張りながら喋るから、何言ってるのか全然わからん。

私「(テンション高;)落ち着け落ち着け;」

私はホットレモンを飲むよう勧めた。

男「、、、っっっ!プハァッ ぅあ~~~あったけ~~~~w w」

寒さで引きつらせた顔もなくなり、コンビニ男の頬が完全に緩んだ。目尻が垂れている。

緊張が緩む瞬間のこの笑顔。



私「・・・・(あ、この顔や・・・)・・・・」 

私は黙ってしまった。
流れる沈黙。


男「、、、、、、、、、」

コンビニ男から笑顔が消えた。
どっちからも喋れない。

私(あー、、、、、;)

私は何から喋っていいものか考えていた。

すると、コンビニ男が静かに口を開いた。



男「、、、あ、あの。、、、、、、“兄貴”のこと、、、なんスけど、、、、」


心臓がドクッと鳴った。


私「(、、、きた)、、、、、、、うん」

大丈夫だ。落ち着け私。

男「、、、、、、(喋っても)大丈夫、、、、、っすか、、??」

私の顔を伺うコンビニ男。ビクビクしている。

私「、、、、うん。大丈夫。いいで。続けて」

私は冷静に答えた。
うん と頷くコンビニ男。

男「、、、、、えっと、、、、えっと、、、;」

でも、何から喋ったらいいかわからないようだ。困った顔をしている。
中々、次の言葉が出てこない。


私「・・・・・なんで・・・名字が違うん?」


もしかしたら、これから私が聞く内容で、この子の触れてはいけない所が出てくるかもしれない。それによって、私はまた、この子を傷つけてしまうかもしれない。

でも、それでも、聞きたい事がたくさんある。

私は少し聞くのを躊躇ったが、次の言葉が待てずに切り出した。


男「あ、、、はい。、、、その、、、“兄貴”って言っても、、、母親が違うんですよ。俺」

私「・・・・え・・・?」

また頷くコンビニ男。

男「えっと、、、、俺、小学校、、、低学年位まで、ずっと母子家庭やったんすよ。で、、あ、今はオカンも結婚して、ちゃんと父親いますよw。、、まあ、血は繋がってないすけど。仲は良いんで。すごく。うん。あ、だから、名字は今のオトンのです」

コンビニ男は慎重に言葉を一つ一つ選んで喋っていた。
一つ言葉を出す度に、自分で頷いていた。

私は黙って聞いていた。

男「で、、、えーっと、、、俺、ずっと大阪住んでて、オカンの結婚の時、今の父親の仕事の関係で京都に越して来たんすよ。それが多分小学5年位ん時で、、、でね、俺、まだ生まれてから、ホントの父親の顔、写真でしか見た事なかったんすけど、、、大阪いる時から、オカンに『お父さんは京都にいる』っていうのを聞いてはいたんすよ。、、別に、オカンも俺の父親のこと、俺に全然隠してなかったし、『事情があって結婚はできなかった』って言ってたけど、別に、父親にムカついてるとかいう感じはなかった、、から、、、」

コンビニ男は私を見ないで、前を真っ直ぐ見たまま喋っていた。
その顔をじっと見つめる私。

男「、、、だから、京都に来る時に、オカンから『もしか、お父さんに会いたいんやったら会いにいってもいいしな』って言われてて、、、俺は、、正直、会った所で、別に何が言いたいとかいうのもなかったんすけど、、、その、、なんつーか、、、顔を一回見てみたかったんすよ。俺に似てんのかなーとか思ってw」

コンビニ男は少し笑った。

私「、、、、、うん」

男「、、、で、会いに行ったんすよ。一回だけ。、でね、、もうねぇ、、、ものっ、、、、っっそ、、、、、」

私「?ものっそ??」

男「カッコ良かったんすよ!父親!!(笑)」

私「え?え;??(カッコイイ;??)」

男「いや、もうねえ、ビックリしましたw。血繋がってんのにこんなん言うんなんか変やけど(笑)スーツ着てビシッッ!みたいなw」

私「・・・へー・・・(そうなんや・・)」

私は、“マツダユウスケ”の父親には会ったことがなかった。でもそういえば貿易関係(?)の仕事をしてるって聞いたことがあった気がする。

男「向こうもね、俺が来る事知ってたみたいで、オカンと連絡取ってたみたいです。、、、でね、会って、、、」

コンビニ男はまた黙った。

私「会って?」


男「、、、、、『大きくなったな』ってw」

コンビニ男はニッコリ笑った。


男「、、、ごっつい手で頭グリグリやられて、、、、、、俺、ああ、これが父親なんやぁとか思ってw、、、、、、『お母さん、よろしく頼むな』って、、言われました。」

コンビニ男はそう、ボソリと呟いて、また笑った。
でも少し、悲しそうに見えた。

俯くコンビニ男。

私「、、、、、大丈夫?」

私は、この子が泣いてるんじゃないかと思った。
心配になって肩に触れた。

すると、サッと顔を上げて、『大丈夫ですよ』とでも言うように、コンビニ男は私にニコッと笑った。


男「、、、、でね、俺、そん時に、俺に兄貴がいること知ったんすよ。父親から聞いて。、、、、俺、一人っ子やったから、それ聞いた時、なんかわからんけど、無茶苦茶嬉しくて、父親に『会いたい!!』って言ったんすよw ダメもとで。したら、会わせてくれたんすよ。兄貴も“こういう弟”がいるっていうの知ってたみたいで。」


私は、“マツダユウスケ”に弟がいるなんて聞いた事もなかった。

私「…私、そんなん全然知らんかった…」

男「、、、まあ、事情が事情やから、、、やと思いますよ;。」

私「、、そ、それでもっ、、、別に言ってくれてもいいやん、、、、」

本人がいない所で、今更こんなこと言ってもしょうがないのはわかってるんだけど。

でも、でもなんか、それって、コンビニ男の存在を認めてないみたいじゃないか。

なんでなのか分からないけど、私は少し、不満げな顔をした。


男「、、、ほんでね、俺、兄貴がいたのが嬉しくて、そん時、家も近かったから、小学校の奴らいっぱい引き連れて、よう遊びに行ってたんすよw」

私「へー…そうなんや…、、、、いいなあ(ボソリ)」

私は思わず漏らしてしまった。コンビニ男にも聞こえてしまったみたいだ。
笑うコンビニ男。


男「、、、、あ!でねっ、多分、俺、そん時、何度かきむさんに会ってますよw!」

私「ええっっ;??(マジで!??)」

何たる発言。私は目が点になった。

男「兄貴ん所行ったら、何度か同じ女の人がいたん覚えてますもん!俺!、、、きむさん、、、昔、もっと髪の毛、ワーってなってませんでしたw??」

手を頭の上でフワフワと膨らます身振りをするコンビニ男。

私「(、、、、、いや、してたけど;!!!)ぅえぇ;??それホンマに私かぁ;??」

男「え、絶対、あの人きむさんですって!!、、、なんか、もっとジャラジャラしてて、兄貴と似たようなカッコしてた、、、でしょ??(笑)」

私「、、、、、、してた、、、、;(嘘ーーーん;マジでぇ;??)」

男「覚えてないっすかw w??なんか、よう、ボウズの小学生が何人か遊びに来てたん(笑)」

私「えぇ、、、、;??(、、いたような、いなかったような;)、、、、ごめん、全然覚えてない;」

男「うあーそうかー;あれが俺やのになーw w、、、俺、兄貴ときむさんと一緒に遊んでもらったこともあったんすよっ(笑)」

私「嘘やろ!!絶対ないわそんなん;!!」

男「ホンマですってw w!!」

私達は、会ったことある、ない、で言い合いをしていた。
だって、いくら偶然が重なるからって、そんな話まで信じられるか。


…でも、待ってよ。もしか、その女の人が、私だったとしてもやで。
私は当時16歳。マツダユウスケは22歳。で、計算したらコンビニ男が10歳。

それが、それがどうなったら、その6年後に、コンビニ男が、私にレシートを渡すまでに至るんだ??

私が、コンビニでバイトを始めたのは19歳の時。16歳からとしても、最低でも3年は経っている。
その期間も、レシートを貰うまでも、マツダユウスケの件に関しては全く私に何も音沙汰はなかったんだ。

なんか、おかしくないか??

もしか、もしかよ、コンビニ男が10歳の時に私を好きになった。として、まさか、6年間も(レシート渡すまで)私のこと覚えてた。なんてことが、、、、、


、、、あるわけねえだろ!!!有り得ねえだろ!そんなこと;!


おかしいやんか!どこから、私にたどり着いたんや;!?この子は??


私「な、なあ;、うちらがな、そん時会ってた。と、してもやで;?、、、、、、自分、、、どうやって、その6年後に私にレシート渡す、、、、なんてことになったん;??」


男「え、、、、、、そ、それは、、、、、」


はい。コンビニ君。この後、更にもんのすごいこと言います。


その話は、また次回で。




                           …続く

2006年06月15日 20:12 コンビニ男29(1)

今回またコンビニ君編へ戻ります。

佳境に入ってきましたよ。mixiUP分は残り数回となりますた。

多分、このコンビニ君編(残り数回)が終わる頃には書店に本が並んでいることでしょう。

いつ発売かはまだ言わないよ。


なんでかって?


それはね・・・


私もまだいつだか知らないからさ☆(´∀`*)イヤーン ホントニデルノー??

まぁ、気長にお待ちください。近いうち発表いたしますorz

では、コンビニ男編、どうぞ↓


 ******************


「コンビニ男26」http://mixi.jp/view_diary.pl?id=141607987&owner_id=452520


コンビニ男は次の週、コンビニには来なかった。その次の週も。

私はそれに少し安心していた。

多分、今、コンビニ男の顔を見ると、私はもっとひどいことを言ってしまいそうだ。まだ気持ちの整理すらつけていなかった。全力で、ぶつかってくるコンビニ男に、私はまだ、対応できない。

このまま、来なくなってくれるならその方がいいとすら思っていた。

それでも、そのまた次の週、彼は来た。コンビニに。

私がバイトから上がる10分位前だ。

私「いらしゃいませー……、、っ;!(え、来たっ;!)」

ドアを開けて入ってくるコンビニ男。ものすごく申し訳なさそうな顔をしていた。
目が合ったがすぐ逸らされ、コンビニ男は雑誌コーナーに向かった。まるで怯えているかのようだった。


店員(男)「(コンビニ男を見ながら)きむさん、、、、、何かしたんスか;」

バレンタイン(コンビニ男22→http://mixi.jp/view_diary.pl?id=116788397&owner_id=452520)の時、一緒に入っていた店員は、毎週笑顔で来るコンビニ男の顔を覚えてしまっていた。(そら、覚えるわな;)

私「(はっっ;??)、、、い、いや、何もしてへんけ、、ど、、、;」

私はそう言って、奥に引っ込もうとした。

が、それを店員に遮られてしまった。

私「(えっ;?ちょっ、、;)あ、あの、私、ちょ、ちょっとトイレ、、(嘘)」


店員「嘘つかんといて下さいー。…何があったか知らんけど、避けんだっていいじゃないすか;折角来てくれてはるのに;」

私「(えぇぇ、、;)い、いや、その、、あ、う、頼むし、、、;(しどろもどろ)」

店員「いい歳して何を言うてるんですか;。今バイト中っすよ」(店員は19歳、大学一回生)

私「(こいつ、、、言うなあ;)はあっ!?いい歳てなんやねんっ私はまだ大学3回やぞっっ!(意味わからん)」

店員「あのねえ…;、今、客混んできてんのに奥入られたら俺が困るんスよ;。レジ位普通にできるっしょ;」

それもそうだ。なんて私は大人げない。まだバイト入って一ヶ月そこらの新人に注意されてしまった。(私は、このコンビニ入って、実はもう5年になる;)

そして店員が言っていた通り、レジに客が並んできた。(…どうでもいいけど、なぜお客さんって一気に並ぶんだろうか;も少しバラけて来てくれるとありがたいんだけど;)
はい。ここから、カリスマ店員きむの成せる技。7~8人並んでいた客を、3分とかからず終わらした。隣のレジにいる店員はまだ一人目であたふたしている。

私は、ふふん、どうだい。あんた(店員)にこれができるかな。な、顔で威張りくさった顔をしていたら、(その前に手伝え)しばらくして9人目にコンビニ男がレジにジャンプを持って来た。

私は、明らかにえらそうにしていたのだろう。

男「、、、、、、きむさん、、、、えらそー…(ボソリ)」

コンビニ男に言われてしまった。

コンビニ男は、あっ聞こえたっ;??な顔をして、手で口を塞いでいた。そして、言う事言いながら、またバツの悪そうな顔をした。

私「(、、、、聞こえとるわ。顔変えても一緒じゃ!)、、、ありがとうございまーす…○○円でーす」

私は、絡まないよう無視してレジを通した。
こちらの機嫌を伺いながら小銭を出すコンビニ男。

私「ちょうど頂きまーす。ありがとうございましたー」

私は何事もなかったかのように無視してレジを締めた。(←感じ悪ー;)

が、当然のごとくコンビニ男は帰らない。私が分かりやすい位、「早く帰れ」オーラを放っているにも関わらず。

男「、、、あ、、あの、、、、」

コンビニ男はオドオドしながら、何かを喋ろうとしていた。

私「あ、お待ちのお客さんどーぞーw 」

私はそれを遮り、隣のレジに並んでいる客を誘導した。(感じ悪いだろう私。ああ、そうだよ。私はこんな女なんだよ)

それでも、コンビニ男はまだ帰らない。少し身を引き、後ろで客が清算終わるのを待っている。

私「(、、、、、なんで待ってんのよ!早く帰ってよ!!)○○円でーす。レシートいいですか~? ありがとうございました~w」

レジが終わってしまった。客ももういない。もう一人の店員もいつの間にかいない。(何でやねん;)

私(、、、、『奥入んな』言うといて、お前が入るか;!)

コンビニ男がオドオドしながらも、またレジの前に立った。あからさまに、ああ、どうしよう;な顔をする私。

しばらく、沈黙が続いた。

睨み合う私達、ここから繰り広げられる惨劇に…(違う)

先に沈黙を破ったのはコンビニ男だった。

オドオドしてた顔が急に真剣な顔になった。


男「、、、、、、きむ、、、、さん、、あの、話あるんですけど」


私「、、、な、何よ」(←だから何故お前はそんなにえらそうなのかと)


男「、、、もうバイト終わりますよね。俺、外で待ってるんで!」

私「(はっ??)え、ちょっ、、、;」

コンビニ男は、『負けてたまるか!』な顔をして、私が何か言う前にコンビニから出て行った。なんだ。私はそんなに怖いのか。


外で待つコンビニ男。
言ってる間に夜勤が来てしまった。バイトも終了。
奥に引っ込む夕勤組。

店員「何すかっっw w??果たし合いっすか??」

嬉しそうに私をからかう店員。

私「、、、、、うるさい」

店員「(笑)頑張って下さいね~~w w お疲れーっすw」


私(、、、、、、、、、、どうしよう;)


コンビニ男が、私のバイト終わりに外で待つなんて今に始まったことじゃない。
が、今は状況が状況だ。


『話』っていうのも多分、“あの人”のことだろう。


ああ、うああ、どうしよう。

私は無駄にバックヤードを動き回っていた。


私(あ~~~~~~~~~~;!!!!)

私が苦悩にもがいていたら、夜勤の一人がバックヤードに入って来た。


店員「、、、、、何してんの自分。そろそろ出てってくれんと仕事できんねやけど;」

ベテラン店員きむさん、注意され過ぎ。


私は心の準備が出来てないまま、コンビニを追い出された。


私(、、、、ええい。もう何があってもびっくりするか。何でも来いや!!うらぁぁ!!!←半分ヤケ)


私は、勢い付けてコンビニから出た。


まだ、更なるドッキリが待っていることにも気づかずに。

                

                     …はい。続きます。

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